六島浜醸造所のビール作りを、3日間に渡り密着取材してきた記録です。

今回が第3回ですが、まだまだ1日目の途中。先は長いですよ~(^^)

 

 

地道な洗浄作業…

いよいよ仕込み作業開始…と思いきや、始まったのは地道な洗浄作業

 

洗っているのは麦汁を煮るための大鍋です。

大きいので上半身を突っ込んでゴシゴシ洗います。腰にきそう…。

 

続いてパッキンや金具類の洗浄。あらかじめアルカリ洗剤に付けおきしてあります。

 

業務用の強力なアルカリ洗剤なので、タンパク汚れを徹底的に分解・洗浄します。

 

アルカリが強くて危険なので、ゴム手袋をして水道水で洗い流していきます。

 

神聖な発酵タンク内を徹底洗浄!

続いて発酵タンクを洗浄します。

ほんの少しの汚れでもビールが台無しになるので、徹底的な洗浄が必要です。

 

タンク内は手が届かないので、洗浄にはこの金具を使用します。

球状の先端には無数の穴が開いています。

 

先ほどの金具を、球状の先端を下にしてタンクに接続しました。

 

そこにホースを接続します。

 

タンクの下の口にもホースを取り付け、ポンプに接続したら準備完了。

 

タンクにアルカリ洗剤を溶かしたお湯を入れて、ポンプでぐるぐる循環させます。

ポンプから送られた溶液は、先ほどの球状の金具から噴き出し、タンク内のすみずみまできれいになります。

 

 

六島の夜といえば「ドラム缶会議」
タンク内を循環洗浄させているあいだ、束の間の休憩を取ります。
醸造所の目の前にあるドラム缶の火を囲んで一服しましょう!
冬場は毎晩、このドラム缶の火を囲んで、島民のおっちゃん達が歓談をするそうです。
通称「ドラム缶会議」といいます。
 
僕もドラム缶会議に混ぜてもらいました。強力な薪の炎で体が温まります。
ちなみに手に持っているのは六島浜醸造所の定番ビール「六島ドラム缶会議」です。
六島産ヒジキを副原料に使用したラオホビールで、ラオホならではのスモーキーな香りが楽しめます。
ここまで情景と味が一致するビールはなかなかありませんよ!
ぜひ冬場の六島を訪れて、リアルなドラム缶会議と、ビールのドラム缶会議の、両方を体験してみてください!

 

 

そして洗浄は続く…

束の間の休憩から戻り、さらに洗浄作業は続きます。

循環洗浄を終えて、アルカリ溶液を捨てた後は、アルカリが残らないようにお湯で徹底的にすすぎます。

 

強力換気扇がフル回転してますが、湯気の排気が追いつきません。

井関さん曰く、夏場は地獄だそうです…。

 

そして、また金具類の洗浄…。このような作業を何往復もやっていたので、どれがどの写真だったか正直分かんなくなりました。。

同じような写真ばかりなので割愛しましたが、実際はもっともっと洗浄工程があります。

あれ、さっきそれ洗ってたじゃん?もう洗わなくてよくない?って3回くらい思いました。笑

そこまで徹底した洗浄を行う目的はただ一つ。美味しいビールを作るため!

ビール酵母の発酵に適した温度は、他の雑菌も繁殖しやすい温度なので、徹底的に洗浄して殺菌しないと美味しいビールにはなりません。

…と、知識としては理解していましたが、ここまで地道で大変な作業だとは…。

 

1日目の工房内作業のレポートは以上となります。

次回は1日目の夜更けに開催されたドラム缶会議の続きと、六島浜醸造所の誕生秘話をご紹介します。お楽しみに!

 

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