いよいよ今回から、六島浜醸造所でのビール作りの現場に潜入します!

これを読めば、ビールがもっと美味しくなりますよ(^^)

 

 

セゾンビール「六島麦のはじまり」について

六島浜醸造所の看板ビールは、「六島麦のはじまり」という名前のセゾンビールです。

セゾンとは、フランス語で「季節」を意味します。かつてベルギーの農家では、夏の農作業中に飲むために、冬の農閑期に自家醸造していたそうで、それが名前の由来になっています。
一般的なセゾンは爽やかな酸味とホップの苦みが特徴ですが、「六島麦のはじまり」はホップの苦みを抑えて、麦と酵母が醸し出すふくよかな香味を存分に楽しめるビールに仕上がっています。セゾンらしい爽やかな酸味と相まって、何杯でもゴクゴクと飲めてしまう危険なビールです。笑
 
今回は、この「六島麦のはじまり」の製造工程を見学させていただきました!
(工房内は厳しく衛生管理がなされており、通常は内部の見学を受け付けていません。今回は特別に、事前レクチャーを受けた上で取材を許可いただきました。)

 

麦芽の破砕作業

「六島麦のはじまり」の主原料の麦芽は、ドイツ産のピルスナーモルトを使用します。

 

大麦を発芽させ麦芽にし、それを焙燥させたものが袋詰めされています。

 

「このまま食べてみてください」と促され、試食してみました。

ポリポリと香ばしく、噛むと甘みが出てきます。けっこうイケる(^^)

 

粒のままでは麦芽のエキスを抽出しにくいので、破砕をしてやります。

六島浜醸造所では、電動ドリルを改造して手作りした破砕機を使用します。

 

このように手作業で破砕していきます。

 

これが破砕後の麦芽です。

殻皮を細かくし過ぎると渋味やエグ味が出たり、ろ過工程で目詰まりをおこしたりするので、このくらいの粗びきに留めます。

 

大型破砕機があれば一瞬で終わる作業だそうですが、この小さな破砕機ではけっこう時間がかかります。地味に大変な作業です。

 

2袋分(計50kg)のモルトを破砕し終えました。

 

 

一人何役もこなす井関さん!

井関さんはブルワーであると同時に、お店のマスターでもあります。

繁忙期には奥さまもお店を手伝いますが、それ以外の時期は井関さん一人で醸造所とお店を回しています。

 

実は、先ほどの麦芽の破砕の作業中にも団体のお客様がご来店されていたのです。

作業の手を止めて、お客様との話に花を咲かせる井関マスター。

 

お客様のお帰り後は、もちろん食器洗いもこなします。


息つく間もなく大変だなぁ~と思いながら眺めていましたが、こんなのは序の口でした。

ビール作りの大変さを思い知るのは、まだまだこれからです。

次回をお楽しみに!

 

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