2021年12月22日、福江島(長崎県・五島列島)でブルワリー開業を目指す「
はしからぶるーいんぐ」の代表・春日宣親さんへの公開取材をインスタライブにて実施しました。(
詳細)
写真上:はしからぶるーいんぐ 春日さん、写真下:離島びーる倶楽部 しま彦
約1時間半、ビールを飲みながら楽しくお話を伺うことが出来ました!どんな話題が飛び出たのか、少しご紹介させていただきます↓
福江島のクラフトビール専門店「BEERSHOP Mugi-Mari」とは?
春日さんの後ろに写っているのは、春日さんが経営するクラフトビール専門店「BEERSHOP Mugi-Mari」の店内です。
自慢の店内を案内してくれる春日さん
BEERSHOP Mugi-Mariがオープンしたのは、2021年4月。店内には、海外のものを中心に色んな種類のクラフトビールがずらり!缶つまも充実しており、角打ちスタイルで楽しむことができます。
店内の様子(写真提供:春日さん)
ところで「なんで福江島でクラフトビールショップ?」と思いますよね?そう思った方は、この記事を最後まで読んでください!(^^)
移住のきっかけ
2019年10月に東京から福江島へ移住した春日さん。最初は日本全国が移住候補地だったそうです。
軽妙なトークで移住のきっかけを語る春日さん
「小中学生の時に北海道と長野でのファームステイ体験が楽しくて。東京で働く中で、田舎暮らしがしたいという想いが膨らんでいきました。」
「寒いところは得意じゃないので雪積もるところはダメかなって感じで絞っていったら、どんどん西に進んでいって、最終的に西の端の福江島と出会いました。」
「移住前の2年間、夏、冬、夏、冬、と現地を計4回下見しました。そこで出会った島の人たち、特に島内でも西の端っこにある玉之浦という地区の人たちと仲良くなれたので、移住を決めました。」
地図で見ると、玉之浦という場所が、福江島の中でも西の端であることがよく分かります。
ちなみにBEERSHOP Mugi-Mariは福江島の中心市街地にあるので、玉之浦にある春日さんの自宅からは車で片道50分以上かかるそうです。さすが福江島は広い!(福江島は全国でもTOP10に入る大きい島なのです→
参考資料(P.3))
島民でも行ったことが無い人が結構いるエリアみたいですが、
寅さんシリーズのロケ地にもなった風光明媚な場所だそうです。行ってみたい~!

玉之浦の風景(©長崎県観光連盟)
キッチンカーでビールの移動販売!
もともと大のお酒好きだったという春日さん。東京で働いていた頃にクラフトビールにもハマったそうで、移住後まもなく島内でクラフトビールの移動販売を始めました。

移動販売の様子(写真提供:春日さん)
島内を走り回り、色んな場所で出店しています。予約すれば個人のBBQにも駆けつけてくれるそうです。ビール専門キッチンカー付きのBBQなんて最高ですね!!(^^)
島内で出張営業中の様子(写真提供:春日さん)
島での移動販売には思わぬアクシデントも。帰り道に野生の鹿と遭遇し、正面から突進&頭突きされてグリルが凹んでしまったそうです。自然豊かな島ならではのエピソードですね。

鹿に凹まされたグリルを自力で修理中(写真提供:春日さん)
DIY力が半端ない春日さん
移動販売と並行して、BEERSHOP Mugi-Mariの開店準備にも着手。何でも自分でやりたくなってしまうという好奇心旺盛な春日さんは、元はクラブ(さらにその前はステーキハウス)だった店舗を、ほとんど自力(DIY)で改装したというから驚きです!
壁から天井までDIYで塗ったとのこと(写真提供:春日さん)
公式インスタで過去のDIYの様子が見れますが、めっちゃ地道です。(根気が凄い…!) その甲斐あって、きれいな白壁のビールショップが誕生しました。

BEERSHOP Mugi-Mariの店内(写真提供:春日さん)
島でクラフトビールを売るということ
福江島でクラフトビールの楽しさを広めたい、知ってもらいたい、という一心で活動を続ける春日さん。店内の冷蔵庫には個性的なクラフトビールがズラリ!
春日さんの趣味が炸裂した品揃え(写真提供:春日さん)
移住後まもなく、クラフトビールの移動販売を始めた春日さんは、本格営業前のお試しとして、島のおじちゃんにペールエールを振舞ったそうです。
キッチンカーでのサービングの様子(写真提供:Komodaさん)
初めてペールエールと対面したおじちゃん。ガッと一気に飲み干して、発した第一声は・・・
「わしゃ、好かん。」
だったとのこと。笑笑
おじちゃんの気持ち、個人的にすごく良く分かります。僕も初めてペールエール飲んだ時は、「え!?味濃すぎ…。こんなのビールじゃない!」って思いましたもん。笑
でもその後、ビールには色々な種類があって、味や香りが全然違うということを知ることで、どんどん楽しく、美味しく飲めるようになってきました。
まだまだ認知度の低いクラフトビールを島で売るというのは険しい道のりだと思いますが、春日さんは「ターゲットは絞り込まず、クラフトビールの世界の楽しさを多くの人に知ってもらえるよう活動していきたい。」「クラフトビールを中心に色んな人同士が繋がれる場を作っていきたい。」と強い想いを語ってくれました。
クラフトビールへの想いを語る春日さん
そういった想いを原動力に、地元の人向けにビールの楽しみ方を知ってもらうためのワークショップを開催したりしているそうです。こうした地道な活動は素晴らしいですね!
BEERSHOP Mugi-Mariで開催したビール講座(写真提供:春日さん)
島でのビール醸造計画は?
もともと福江島でビールを醸造する計画だったという春日さん。「はしからぶるーいんぐ」という屋号も、西の端の端である玉之浦でビールを作る予定だったから。その後の進捗はどうなっているのか伺ってみました。
気になる自家醸造計画の見通しを突っ込んで聞いてみました。
当初は、島内の廃校になった小学校を活用してブルワリーを開設する計画だったそう。しかし詳しく現地を調べてみたら、浄化槽が壊れかけていて、修理に膨大な費用がかかることが判明したため計画は白紙に…。
また、島内でホップを栽培を試みるも、潮風や台風の影響でなかなか満足いく収穫ができなかったそう。色々と難しいものですね…。

小学校跡地で試験栽培したホップ(写真提供:春日さん)
高いハードルがいくつもあるようですが、陽気で根気強い春日さんなら、いつの日か必ず福江島のビールを作ってくれると期待してます!頑張ってください!!
人の縁を大切にする春日さん
春日さんとお話したのは今回が2度目ですが、前回から共通して受ける印象は「人との縁を大切にしている」という点です。福江島に移住を決めた理由も、最初から島ありきではなく、そこに住む人との出会いだったというのが、非常に春日さんらしいと感じました。
また、はしからぶるーいんぐ初のオリジナルビール「綾 -AYA-」も、人との縁を大切にする春日さんならではのエピソードが詰まっています。
2019年12月発売の生姜ビール「綾 -AYA-」。記念として大切に熟成中の1瓶を見せてくれました。
西へ西へと移住先を探していた春日さん。まったく縁もゆかりもない土地ばかりでしたが、たまたま出会った長崎県の農家さんとの縁で、生姜ビール「綾 -AYA-」が誕生しました。
その委託醸造を引き受けてくれたのは、春日さんの出身地にほど近い東京都三鷹市の
OGA BREWINGです。最初はお客として通い始め、徐々にイベントを手伝ったりする中で、縁が繋がっていったそうです。
「綾 -AYA-」の由来は、生姜農家さんのお名前(綾子)から。また、複数の糸で織り成す綾織物のように沢山の人との縁で生まれたビール、という意味も込められているそうです。まさに春日さんらしい、美味しいビールでした。(→当時、僕が飲んだ時の
感想ブログもよろしければご覧ください。)
コロナの影響もあり、残念ながら1stバッチ以降は販売されていませんが、ファンとしてはまた第二弾、第三弾のビールを期待してます!!!
楽しい時間はあっという間に過ぎ、最後は福江島での再会を約束してお別れ。

春日さん、楽しく濃いお話をありがとうございました!
離島びーる倶楽部は、これからもはしからぶるーいんの動向に注目させていただきます。
必ず福江島に飲みに行きますね~!(^^)